注目キーワード
  1. 中野
  2. 神田
  3. 朱雀
  4. 松の寿

毎年蔵元が来る!飲み友お誕生日の宴【閉店】

※コース料理、アラカルトメニュー、飲み放題の内容などが店舗や期間によって異なる場合があります。ご予約の際は必ず詳細をご確認ください。
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。


茨城に住んでいる友達のお誕生日会に初めて参加しました。

毎年催されているのですが、個人のお誕生日会なのに、誰かしら蔵元さんが参加されます。

お友達は、お酒の知識もありつつ、人が集まる人情家。普通であり、特別。

この日は杉田酒造さんが参加されていましたよ。

酒屋に預けて寝かせた変態酒を試飲する

本会の前に、誕生日会を催した友達が集めた変態酒の試飲会がありました。

会場は栃木の小山だったのですが、これを飲むためだけに、わざわざ東京から1時間半をかけて来場した人も。

栃木旭興のROSSOのBY違い。右のが新しいのです。

1%しか磨いていない純米酒で生酛仕込。黒紫米とのことでいわゆる古代米ですかね。

それをワイナリーで使われていた樫樽で熟成。酸度は4.1とのことですが、日本酒度が-10。

伊根満開のようなちょっと薬っぽい味がしたので、温めたらいいかも!と提案。

温めてもらったら、「これ…焼き芋の味に似てる」とコメントした方が。
確かに。しかも皮の焦げた風味が酒に再現されている…これは日本酒なのか…。
1時間半ほど、一癖も二癖もあるお酒を飲みつつアイドリング完了。
そして、お誕生日会の準備が着々と進みます。
肉球グラスもセット完了。

雄東正宗の杉田さん

お誕生日会のゲスト蔵元は、栃木県小山市で雄東正宗を醸す杉田酒造。
丁寧に説明して回っていただけました。最初に頂いた純米吟醸の雄町。
無濾過生原酒なので、最初から度数にもパンチがあります。
ごぼうと人参がたんまり入った生春巻き。
日本酒は一瞬にして血糖値をあげます。
なので、食物繊維の多いもの、油分のあるもの、お酢を使ったお料理などをお腹に入れることで対策しましょう。
生しらすのマリネと酸味たっぷりのピクルス。
小山評定雄東正宗。純米吟醸。
こちらはこのお誕生日会用の特別仕様な裏ラベルが…
こんなことしてもらえるなんて、とても愛されてますね。
お店で揚げたての自家製ポテトチップス。
度数の高い原酒が続いていたため、揚げ物を欲していたのもあって、なかなか手を止めることが出来ません。

鳥取県のブランド米「強力」が栃木県に

強力を使った純米吟醸生酛つくり「鷗樹」
強力米は鳥取県で復活させるまで幻といわれたお米。
雄町のように背が高いので収穫率等の問題で戦後は作られなくなったそう。
小山市より北西に位置し現在は鹿沼市に合併された粟野町の当時の町長が、地元「発光路地区」で執り行われていた神事「強飯式」をきっかけに「強力米」の存在を知り、現地鳥取県に赴き種籾5粒を分けていただき栽培・収穫に至りました。
同町や鹿沼市には酒造蔵がなく、知り合いの新聞記者に相談したところ幣蔵を紹介していただき「米は粟野産。造りは小山」となった次第です。平成16年度より醸造。
※杉田酒造のHPから抜粋 http://sugitasyuzou.co.jp/cat2-hokkou.html
鳥取県が復活させてからブランド化のために県外にお米を出荷することはなかったそうですが…
こんな経緯で、栃木酒にも使われるようになったんですね。
黒い瓶が生酒で、青い瓶が一回火入れ。
さらにひやおろし。
生酛作りということで酸も高いので、やはりお燗が良きかな…
個人的には熟成がまろやかに進んだ「ひやおろし」が好みでした。
こちらのお酒の酸はそこまででもないですが、エッジの効いた酸味がやや苦手で、まろやか方面に好みが振ります。
赤身が多くタンパク質がたっぷり摂れた、豚の角煮。
強力を使った力強いお酒が続いたら、こってりした味の濃いものが食べたくなります。
他にもこんなお料理が出ました。
原酒が多かったので、帰宅も考えてかなり注意深く飲みました。
お料理もたくさん出たのと、同席者とのおしゃべりも進み、お酒の代謝も早かったようで、ほろ酔い具合で帰宅の途へ。
今回の会場は「Kitchen左来良(さくら)」。
普段はランチ営業がメインのようで、夜は予約のみとの張り紙が。
「お酒に合わせるというより、出来るものを一生懸命作っただけなので、もっと精進したい」
というようなことをお店のマスターがおっしゃっていて、人柄をうかがうことが出来ました。
遠出だったけれど、ハッピーな時間を過ごす事ができました。
あと、小山の高校生はみんなかわいい。

お店へのアクセス