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西日本豪雨で蔵が浸水した藤井酒造
お久しぶりにお邪魔しました。新大塚の住宅地で10年以上続く酒味処きの字。
この日は、7月の西日本豪雨で蔵が浸水し、甚大な被害に見舞われた藤井酒造のお酒を飲む会です。
数年前に蔵見学に行ったことがあるのですが…
このように完全に浸水してしまったようです。藤井社長のフェイスブックから拝借させていただきました。
今はだいぶ落ち着いたようですが、私達には蔵のお酒を飲むことで応援することしか出来ないので、こうした会が開かれました。
3.11の時も、南部美人の杜氏の声かけにより、被災地のお酒を飲む会が、たくさん開かれていたことを思い出します。
多彩なお酒が用意されていました。
さらに藤井社長も駆けつけてくれて、こちらが励ますどころか率先して会を盛り上げてくれました。
コースは多彩な創作和食
まずは前菜の4種。
梨の白和え、ゴーヤチャンプルー、とうもろこし寄せ、枝豆。
特にとうもろこしの寄せが、ダイレクトに素材の甘美さを引き出していて美味。
かつおの味噌たたき。
かつおのたたきとはぜんぜん違うものですね。
きの字さんは、独創的なお料理が得意だったけれど、さらに磨きをかけた感じ。
以前頂いた、ホタルイカのなめろうなんかも印象深いです。
冬瓜のおぼろ煮。
丁寧にとられたお出汁と鶏から出る旨味が冬瓜にしみてジューシー。
何気にあしらわれているクコの実の甘みと酸味がいい。
龍勢はラベルが一新されてました。
姪っ子さんがデザインしたそうで、あえて一見しては何かわからないようにしているようです。
ということで、サイドを確認。
備前雄町。雄町って甘美でエレガントに仕上げる蔵が多いですが、龍勢はやはり旨味と酸味が特徴。
焼きが完璧なサンマ。
表面がパリパリで、中ふんわり。脂ものっていて、口から溢れ出てくるくらいジューシー&オイリー。
以前ためしてガッテンで焼き方をやっていたのを思い出しました。焼きすぎちゃ駄目みたいですね。
龍勢といえば、「夜の帝王」と「和みの辛口」が私の中の定番酒。
和みの辛口は朱と金、龍が飛び出るインパクトのあるラベルデザインに。
これはぬる燗最高~ヒューヒューなやつです。
ダラダラ飲み続けられる飽きない&どんなお料理にもあう万能なお酒。
鶏もつのラグーペンネ。
レバーが入っているラグーソースなので、コクがすごい。
どっしりとした炭水化物の塊「ペンネ」に負けないこってりソースに、ラムレーズンの酸味と甘味がいいアクセントに。
三元豚のネギしゃぶ。美味しい豚は脂が美味しい。
脂の多い料理には、酸味の高い龍勢がよくあいます。
新じゃがチーズ焼き。
熟成感のある日本酒とチーズはとても良くあいます。龍勢に合うお料理が次々に。
スペシャルなお燗番がゲスト登場!
この日はスペシャルなお燗番がゲスト登場!
築地のスペシャリストで、築地界隈の飲食店700件以上食べ歩いているそうで、マツコの番組に出演したことも。
とんでもない食通の方みたいです。
自分の食事もそこそこに、汗だくになってお燗をつけてみんなのもとへ。
ひやおろしのBY違い。
色々な温度でお燗をつけていただきましたが、一度高めにあげて冷ました「燗冷まし」が好きです。
適度にアルコールも抜けて、旨味と甘みが増すのでお燗は体にやさしい飲み方ですね。
もちろん、冷でも飲んでみましたが、2年違うと、熟成度の違いも明らか。
〆は鶏出汁の冷や汁。
鶏出汁が珍しいですね。宮崎の冷や汁とはぜんぜん違うものだけど、丁寧に作るとこんなに美味しいのか。
きのこが入っているのも独創的。シャキシャキ野菜と食感のコントラストも楽しい!
前を見て進むしかない!
前を見て進むしかない!藤井社長の元気な姿を見て安心しました。
真のパワーがある人って、逆境でも人に何かを与える力を持っているんですね。
慰める会のはずが、参加者全員が元気づけられました。
私にはこれしか出来ないけれど、これからも龍勢をずっと応援します。