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【蔵見学レポ】ドラマ「仁」のロケ地、栃木県若駒酒造

  • 2019年4月1日
  • 2019年8月31日
  • 蔵見学
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人気ドラマ「仁」のロケ地にもなった酒蔵

毎年3月第一週末に、日本全国の蔵見学に行きます。今回は北関東の近場を2蔵回りました。

作っている時にお邪魔するのは毎度申し訳ないと思いつつ、今回は両蔵とも作りを見せていただくことができました。

初日は、イベントなどではよくお会いしていた「若駒酒造」さんへ。

最寄り駅は、なんだかロマンチックな駅名の「思川」

駅付近には、飲食店もコンビニもなく…

日本酒の蔵ってこういうところが多いですが、モノトーンが似合う風情を感じるTHE田舎町の駅。

歩行者なんていないだろうという勢いで、歩く人のことは無視されたような車道の一本道を歩くこと20数分。

若駒酒造さんに着きました。

なんか…屋根落ちてる…

日本酒の蔵は古いところが多いけど、大丈夫なのか…不安になってしまったのが第一印象でした。

とてもいいお天気で、煙突が映えます。

広島で風の森を醸す油長酒造で修行した、次男の幸裕さんが蔵をついでいます。

とにかく明るくポジティブでお話が上手な幸裕さん。

外から見た屋根が落ちていた部分は、内側はブルーシートが張ってありました。

鬼怒川の氾濫で大きな被害を受けたそうで、その修繕がまだ終わっていないとのこと。蔵は文化財として登録されているそうですが、特に国や自治体からの補助があるわけでもなく…大変ご苦労されている様子でした。

蔵からは、紡ぎ出された酒作りの歴史を感じますが、誤解を恐れずにいえば、「古さ」でもあります。

それでも幸裕さんの説明から、ひしひしと感じるのは「蔵の設備は古いけど、狙った酒は作れてます!」という自信。

屋根の梁にも歴史の積み重ねを感じます。

こちらの蔵はヤブタはなく、すべて舟で絞っています。

この日も絞りに使うたくさんの袋の洗濯が行われていました。袋の洗濯は大変重要で、絞った酒に袋の匂いがついてしまうので、入念に何度も洗う必要があります。

舟ゆえの良さとして、無加圧のお酒がよい評価を得ているようです。

歴史あるくらだからこそのロケ地

そしてこちらの蔵は、大沢たかお主演の人気ドラマ「仁 -JIN-」の撮影にも使われたロケ地でもあります。

タイムリーにも熱っぽくみていましたが、この年末に、アマゾンプライムで全話見直したばかりだったので、感慨もひとしお。

仁友堂の看板の下に、並ぶしぼりたてのお酒。

ドラマ撮影の裏話も、話術に長けた幸裕さんのトークが冴えまくりで、見学者一同笑顔が絶えませんでした。

ということで、お楽しみの試飲タイム!

風の森で修行をしたとのことで、全体的に同じ流れを感じます。

フレッシュで、苦味や渋みも感じつつ、〆はきっちりした酸が支配します。瓶内発酵するので、詰めたてより増すシュワッとした炭酸感。

最後にみんなで記念撮影。

とにかく明るい幸裕さんの情熱と、底抜けのポジティブな感性が作る酒質に魅了されました。

蔵見学に行くと、必ずその蔵を応援したくなりますが、今回も同じように、若駒を応援したくなりました。

お庭には、絞りに使うたくさんの袋が干してあります。

日本酒は、酒にかける思いと、職人たちの時間を惜しまず、(飲み手が想像できない)手間の積み重ねでできていると、改めて実感しました。