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いつもこちらのお店に連れて行ってくれる常連さんに「赤獅子」が新しくなったからまた行こう!
以前は20代の若い大将だったのですが、熟練の料理人が大将に就任したとのこと。
入口にはネオンの看板も光り、初めての人でもわかりやすくなりました。気合満点なリニューアルオープンとのことで、期待も満タン。
12品コース3,800円+日本酒飲み放題2,000円
インスタには「ほぼ原価」と書いてあるリニューアルお料理コース。
常連さんは以前15品の方を食べたらかなりお腹いっぱいになったとのことで、12品のコースをオーダー。
以前はコースと飲み放題で7800円だったのですが、まさかの2000円ダウン(゚∀゚)…このご時世になんとも良心的。
飲み放題は以前と同じで、単品1000円以下の飲み物がすべて飲み放題。生ビールも飲み放題。
お水はあらかじめペットボトルがテーブルにおいてあり、スタイリッシュ感もアップ(´∀`∩)↑age↑
焼酎などのラインナップは変わりなさそうですが、日本酒の仕入れも変わっています。
とりあえず、喉を潤す黄金の炭酸で乾杯!この日も暑かった…
最初の前菜3種。お通し的にお腹にも優しそうな軽めの品々。
白菜のスープ・ビーツのきんぴら・卯の花仕立てのモッツアレラ。
白菜のスープはとても甘くて、胃を温めます。軽い粘度がありじゃがいもも入っているとか。
真っ赤に発色するビーツはきんぴらで。ボルシチやスープにしかしたことがないけれど、これが正解かもって思う食感と味わい。
卯の花のような味わいに、モッツァレラを混ぜ込んだ和洋折衷の新しい味わい。新しい大将は、創作料理がお好きな様子。
お酒はオーナーさんから、ちょい残しを片付けてほしいとの依頼だそうで、ほぼお任せで空き瓶を量産することに。
福島の楽器正宗 本醸造 無濾過 中取り!人気が出て久しい、ナウてな日本酒。
本醸造でやすいのに、バランスが取れた華やかめな食中酒。酒米は福島の夢の香。
ということで日本酒でも乾杯。透かしの盃は女性が持つと絵になるやつ。
ここで前菜追加の5品。※5つめは別の写真で…先に食べちゃった…(^_^;)
本当は7品なのに8品供されました。私達が特別ではなく、大将のサービス精神がそうさせているようです。
ヒラメの縁側 自家製ポン酢・カスベ エイの唐揚げ・カツオの香味野菜クリームチーズ、卵焼きアボカドわさびソース。
先ほどもそうでしたが、前菜がすべて定番ではなく、創作アイデアが入った一品揃い。
ポン酢などもすべて手作りだそう。エイの唐揚げは身のついた軟骨で、ややカリカリとした骨の食感と身の旨味が絶品。
カツオの香味野菜クリームチーズは、チーズに刻んだニラ、万能ねぎ、オリーブの実を練り込んであるそうで、意外なベストマッチ。生姜やにんにくでしか食べたことのないカツオがオシャンに。
卵焼きには、わさび漬けにアボカドを練り込んであります。
残りの1品はこれ!鱧の焦がしなめこ梅ソース。
なめこを焦がして、梅肉と和えたソースが骨切りした鱧にかかっています。
お通しレベルにこの手数…今度の大将は只者じゃありませんね…(`・ω・´)シャキーン
大阪の秋鹿 倉垣村 純米吟醸。
蔵元自ら田を耕し、栽培方法を指導する「秋鹿山田錦栽培会」によって誕生した山田錦を使用したこだわりの一本。
山里の香り豊かな濃醇辛口、芳醇でまろやかな味わい。冷からお燗まで楽しめる酒質。火入れですからね。
あー、どうも。どうも。
ちょっと辛めのお酒にぴったりなお刺身の盛り合わせが届きました。
オーナーさんのインスタによると、お刺身は津本式という締め方で締めているらしく…
津本式とは宮崎県の魚卸、魚仕立て屋の津本光弘さんが開発した魚の血抜きを主とした仕立て方のことです。脳締め、神経締め現場でのエラからの初期血抜きを推奨し、死んだ魚であってもホース1本で血抜き。そしてノズルで血抜きを仕上げ、低温で保存する。
この仕立を実行することで、魚の保存力が格段に向上。精度の高い血抜きを行うので血液に由来する魚の臭みを大幅にカット。まさに魚食の革命と言える技術を体系化したのが津本式であり津本光弘さんです。
かんぱち・富士山サーモン・熟成ぶり・おなが鯛・しめ鯖。
お刺身のお醤油にもこだわっていて、2種類が供されます。
左が自家製甘醤油、右が再仕込み醤油。九州から来るお客さんがやはり甘いお醤油を好むそうで、甘いお醤油を大将自ら作っているそうで…いかの塩辛が入っているのがポイント。
新しい大将、興味津々に尋ねる私の質問に全部答えてくれちゃうので、企業秘密はないのかなぁ…と心配になっちゃいましたが、逆にパクってほしいそうで…(^_^;)
大将の心情に、パクられたら一流って概念があるのかなぁと、色々と感心させてもらいました。
まだまだ続く創作料理
お刺身美味しいので、とりあえず、お酒ください~ 群馬の谷川岳 超辛口純米。
香りは控えめでキリッとした喉ごしの良さと芳醇さを併せもつ味わいでお刺身にぴったり。
揚げ物は、和栗とさつまいもの唐揚げ・自家製甘醤油のバターソース。
改めて和栗って美味しい。さつまいもと栗の優しい甘さに先ほどの塩辛入りの甘醤油にバターを絡めて。日本人が愛してやまない、甘じょっぱ!これはお酒が進みます。
思わず酒追加!(^_^;)秋田の雪の茅舎 山廃純米
雪の茅舎は割と派手目でエレガントなイメージでしたが、山廃ならではの酸としっかりどっしりに感じる純米酒。
知ってる銘柄でも飲んだことのない作りのお酒に出会うと新しい発見がありますね。
さらに飲む~。綾菊 オリーブ純米酒。割とレア酒だと思うけれど、最近よく出会う。
香川県の小豆島生まれの“オリーブ酵母”を使用。和食はもちろん、フレンチにもイタリアンにも合う。すっきりタイプの日本酒。
お腹がほぼ満たされてきた状態で、お肉登場。合鴨ロース。
絶妙な火入れの合鴨。美しいロゼがつやつやと光っています。
しっとりとした鴨の柔肌。なんかエロい…
食感の対比を産む、カリッカリに揚げられた厚切りポテトフライ。
お食事はほぼ終わりですが、まだまだ飲むのです…
箸洗いと称した野菜のピクルス山盛り~
ピクルスをこの量食べられるか、ちと心配な量でしたが、かなり甘めの味付けでこれは、酸味が苦手な男性でもパクパク!イケると思いました。
島根の月山 特別純米。
ワイングラスで美味しい日本酒アワード最高金賞を獲得した、優しい香りと味わいの旨口純米酒。
お米の味がしっかり感じられるので、力強い料理のお供にも。
青森の桃川 純米酒
2020年 全米日本酒歓評会 純米部門 金賞受賞、International SAKE Challenge 2019 純米酒の部 金賞受賞、全国燗酒コンテスト2019お値打ち熱燗部門 最高金賞受賞などを受賞した銘酒。
柔らかな米の旨味を感じる食中酒。これはお燗がよかったなぁ。
福井の黒龍 いっちょらい
「いっちょらい」とは福井の方言で「一張羅」のこと。福井県産五百万石で仕込んだ心地よい吟醸香とくせのない旨さの定番酒。
高いイメージのある黒龍の定番酒。完全無欠の食中酒。
高千代からくち純米酒+19
高千代もイベントでラインのみしたことがあるのですが、従来の高千代とは違うキレキレの火入れ酒。
日本酒度+19とのことですが、軟水仕込みでスペック通りの味わいではない印象。
そろそろお開きの時間ということで、赤だしが出てきました。これが、濃い、びっくりするほど濃い。
出汁のパンチも効いてるけれど、THE味噌だわって感じの味と濃度(^_^;)
「濃かったら、出汁で割れますよ~」
お言葉に甘えて出汁で割ってもらうと、豆腐の切れっ端追加…(^_^;)
最後のお口直しにプチトマトの甘いコンポート。味噌汁との対比がやばい…(^_^;)
締めのお食事がない代わりに、最後の1杯は、連れてきてくれた常連さんが愛してやまない静岡磯自慢の本醸造。液体の米で締める飲み師(^_^;)
これで飲み放題付きコース5800円はかなりの破格のお値段!びっくりです!
外の看板に偽りなし、リニューアルオープンでした。
こんなにお料理にこだわりと技を持った板前さんをどのようにスカウトするのか常連さんに聞いたら、「それこそが企業秘密でしょう!」と…。
やり手女性オーナーさんの力技のきいたリニューアル。流行ってほしいような、ほしくないような…いいお店を見つけたときの感想が心の奥底で湧きました。
アラカルトもあるけど、ほぼコースでいただけるので、ガッツリ飲むのだったら絶対にコースがお得。
心もお腹も肝臓も満足。また来ちゃいそうです(*´ω`*)