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日本酒の楽しさが詰まってる!門前仲町「ぽんしゅビルヂング」

※コース料理、アラカルトメニュー、飲み放題の内容などが店舗や期間によって異なる場合があります。ご予約の際は必ず詳細をご確認ください。
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門前仲町は素敵な街ですね。素敵な飲み屋さんがたくさんあって、でも、喧騒ではなくほのかな賑やかさ。

だから飲食店街に、マンションがたくさん。ここに住んでいたら、アル中確定!って思ってしまうくらい、散策しているだけで素敵なお店が点在しています。

今回は、日本酒の楽しさが満載のぽんしゅビルヂングに。一階は立ち飲みの角打ち。二階はレストラン。屋上は貸切でBBQができる、楽しいが詰まったビルヂング。

スパイスウィザードが織りなす独創的なお料理満載のコース

この日はお店の一番人気、日本酒飲み放題付きグランドメニューを盛り込んだ6,600円のコース。

飲み放題には、黒ラベルの小瓶や、不動の古酒ハイボールや、八海山のみりんハイボールなど、珍しいドリンクもラインナップ。

私は地酒蔵のウイスキーハイボールをチョイス。

飲み放題の日本酒のラインナップは10種類。

  1. 酔鯨@高知
  2. 讃岐くらうでぃ@香川
  3. 天の戸@秋田
  4. うさぎのバレリーナ(売り切れ)@愛媛
  5. 大信州@長野
  6. 真上@茨城
  7. 鳴海@千葉
  8. 神亀@埼玉
  9. 山本@秋田
  10. 白岳仙@福井

前菜はぽんしゅタパスの盛り合わせ。

サラミやハムなどの加工肉の他に、ポテサラ、オリーブ、ピクルス、カレー味のれんこんなどなど。

特にお気に入りだったのが、白カビのサラミ。熟成した複雑な味わいと臭みが最高です。

サバマヨネーズのブルスケッタのは、クミンがぱらり。このスパイス使い、家でも真似したい。

真鯛のカルパッチョ。

シェフの方は、オリーブソムリエだそうで、きっと真鯛にぴったりなオイルをチョイスされているはず。

たっぷりの薬味が初夏を感じる一品でした。

ここで日本酒にチェンジ。

品切れだったうさぎのバレリーナの代打はこちら。賀茂金秀特別純米13火入。広島のお酒です

みなさんのファーストチョイス。私は茨城の真上(しんじょう)特別純米酒。

山田錦100%で精米60%。スペックに麹まで書いてある珍しい裏ラベル。ちなみに黒判もやし「良い香り」。酵母はきょうかいKArg-901号。

きょうかい酵母KArg9号
日本醸造協会が輸出用清酒向き酵母として開発した。協会9号の変異株で、酒質に影響を与える尿素を生産しないのが特徴。

日本酒度は-5ながら、酸度が2.3。海外向け酵母を使っているせいか、かなりどっしりとした軸に、きれっきれの酸味。味が濃いとか脂が多い食べ物との相性がよさそう。

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いい感じに、真上に合いそうな「牛モツ煮込み」が登場。

今回のお料理はどれも美味しかったけれど、一番感動したのがこちらでした。

もつ煮込みといえば、お醤油や味噌味が定番。もしくはトリッパなどはトマトソース煮込みですが、白い煮込みは初体験。

白インゲン豆のようなザラザラ、ねっとりとしたソースで、チーズも掛かっています。特に濃い味というわけでも、強い香りを使っているわけでもないのに、完璧な下処理をされた牛もつは臭みがゼロ。

もうじきとろけるのではないかと思うくらいの煮込み具合で、ザラザラしたソースが違う舌触りで楽しい食感です。出来ることなら、作り方を教わりたい。

酒粕タンドリー フィッシュ・アンド・チップス!

カレー味なのですが、タンドリーというくらいなので、ヨーグルトで漬け込んだりしているのでしょうか。

お魚は多分「鰆」で、白身魚ではないところがニクイ。

初夏を感じるお酒のラインナップ

今回の飲み放題のお酒は、全体的にクラシック寄りのラインナップでした。

お次は、天の戸美稲と酔鯨。

スッキリ飲めて、単品で飲むよりもお料理に寄り添うタイプが多かったように思います。

新政チューの人が多かったので、ちょっと物足りないように感じている雰囲気も感じましたが、四季を日本酒で感じることが出来るのも日本の良いところかと。

私も淡麗系や夏酒はあまり好みではないけれど、「これ、好みじゃない」ってディスられてばかりだと、さすがにちょっとぉ…って気分になりますね。もっと味の多様性を楽しもうよぅ。

気を取り直して、美味しそうなお料理が到着しましたよ。

牛ハラミステーキフリット ガーリックきのこソース。

玉ねぎと炒めたきのこソースが絶品。ハラミも超絶に柔らかくて、肉肉しい~。

ここでサラダっていうコース構成は面白いですね。お肉と食べ合わせるということでしょうね。

産直ケールのグリーンサラダ。

ケールって青汁以外で生食するの初めてだったのですが、青汁よりも全然癖がなくて驚き!緑黄色レタスって感じですね。歯ごたえもバリバリしてて楽しい。

ドレッシングはシーザーかな。時々スーパーで見かけるけど、今度買って食べてみようと思いました。

珍しい神亀の生酒。初めて見ました。お燗酒専門の蔵かと思いましたが、こういうお酒も作っているんですね。

味は「神亀の生酒」って感じ(^_^;)。どっしりとしていて酸っぱい。日本酒の経験値上がるなぁ。

シメはアサリとしらすご飯。

アサリのお出汁たっぷりで、もち米が入っているのか、もちもちでおこわのように美味しい。ここに来て少しだけ甘い味付けで、シメ感ありました。

課金でプレミアム酒も飲めます

新政チューの人が、持っているけど、まだ飲めない…っていうお酒があったので、飲んでみることに。

買うのも大変そうだし、定価でも12,000円超えだしね。そりゃそうだ(^_^;)

新政 創業170周年記念酒。

13度の低アルコール酒で、米は改良信交100%。2021年秋田市河辺地区産ということでドメーヌ。精米30%、きょうかい6号酵母、木樽仕込み。

もったいなくて買っても飲めない人が多数なのか、ネットでも感想が見当たらないので、私の感性が合ってるかわからないけれど…

新政の特徴でもある、濃くて甘酸っぱいわけではなく、とってもとってもきれいなお酒です。

「これは新政じゃない」って言ってる人が多かったけれど、私はやっぱりベースは新政の雰囲気が軸にある気がします。木樽の香りもほのかで上品に鼻孔を抜けます。

生酛で木樽仕込みでこの酒質の綺麗さを出すのは、技術的にとってもとってもすごいことだと思います。でもブラインドで飲んだら、どうなんでしょう…速醸なら普通にありそうな味わいにも思います。

なんせ、新政好きが新政じゃない!って言ってるくらいなんで(^_^;)

すっごい遠回りしてこのきれいな酒質を再現する背景を知って飲むことによって、美味しさと感動が何倍にもなるお酒だと思います。

喧々諤々、新政談議をしていたら、酒粕デザートが。

酒粕のデザートって「酒」がすごい主張してくる場合が多いけれど、酒粕感がなく、お酒のコクや旨味だけを纏ったいちごミルクプリンという感じ。酒粕料理の中でも、イチ・二を争う美味。

課金でさらにもう少し。珍しい飛露喜の愛山。

愛山って酒米が高いので総じて価格も高い傾向にあるので、飛露喜&愛山はまさにプレミアム酒ですね。

ちょっと甘めで、キュートな酸が引き締めます。

課金でも最後はみんなの定番酒、赤武の純米吟醸。間違いないやつ。

手に入りやすくて、万能で、みんなが好きなやつ。こういう日本酒が私みたいな庶民にはいいです\(^o^)/

1階の冷蔵庫を偵察!21時を過ぎているのに、角打ちスペースは、とんでもなく激混み!賑わってます。

定番酒から、課金でプレミアム酒まで。課金で、かなり珍しいお酒&プレミアムなお酒が飲めます。

細長い一棟のビルに楽しさが詰まったぽんしゅビルヂング。

お酒もだけど、お料理のセンスが独創的とっても良かったので、また勉強しに伺いたい。課金も含め7,500円ほどでフィニッシュと相成りました。

スタッフさんも詳しいし、フレンドリーなので、日本酒ビギナーにも優しいお店だと思います。

この日は雨も降っていて、お空もどんよりでしたが、週末ということもあり街がすっかり賑わいを取り戻していて、日常が戻っていることを実感した次第です。

 

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★★★☆☆3.33 ■ネオレトロな空間で日本酒をゆるく飲めるお店です ■予算(夜):¥4,000~¥4,999…

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