麦酒といいながら、日本酒の品揃えがマニアックなお店
四谷三丁目に鎮守の森という日本酒のラインナップがマニアックなお店がありますが、以前は酒徒庵という店名でした。
麦酒庵はその系列店だという認識で、一度来てみたかったお店。
酒徒庵にはビールが一切おいていないのですが、こちらは麦酒庵、もちろんビールもありますが、日本酒を150種類程度揃えているそうです。
メニューに銘柄は一切載っておらず、好みを店員さんに伝えるスタイルです。ちなみにお値段も書いてません。
ビールはクラフトビールを中心に10種類程度。まずは国産のアセロラビールを。
限定酒のようでしたが、アセロラジュースのような甘さはなくまるで酢のような酸っぱさ。ビタミンCなめてました。
新政の2018頒布会酒
ご一緒したお二人は、新政大好き!
新政が有名になって久しいですが、甘酸っぱい日本酒のムーブメントは今も続いているように思います。
いきなり、昨年6月の特別頒布酒が2種が来ました。
左が亀の尾100%の貴醸純米酒、右があきた酒こまち100%を使ったほぼ全麹純米酒。
貴醸酒は本来水を使うところを、あえてお酒で醸す方法です。貴腐ワインと違って、日本酒の場合甘酸っぱい場合が多いです。
ほぼ全麹というのも、初体験。
どちらかというと、貴醸酒のほうが、酸味がやや鋭利な印象。両方、新政っぽい甘酸っぱさ。
ここでお通しが運ばれてきました。枝豆の煮浸しと、丁寧に出汁がとられたお吸い物。
お吸い物にはホタルイカが入っていて、ちょっとめずらしい組み合わせ。出汁を吸ったワタがたまらなく美味しい。
あったら頼むポテトサラダ。
以前は酒徒庵と同じバジルのポテサラだったようですが、いぶりがっこのポテサラでした。
生牡蠣の盛り合わせ3種類。大小様々なので、選ぶのに気を使ってしまいます…
予算に余裕があるのなら、一人1皿オーダーしたほうがいいかも。
お次は、ピンクのやまユ。改良信交という初めて聞いた秋田の原料米。純米生もとを6号酵母で醸したお酒。
酸味が強いかと思いましたが、少し寝かせてあったようで、思ったよりマイルド。
右のふたつは、田中六五でおなじみの白糸酒造さんの、シライト70と50。
田中六五は、万能な食中酒という印象でしたが、シライトは華やかテイスト。個人的には低精米のほうが旨味があって好き。
派手さはなくとも、丁寧な手仕事を感じるお料理の数々
お刺身の盛り合わせ。素材にあわせて熟成を変えているとか。
すべてが丁寧な仕事がされています。特にイカの甘みとねっとりとした舌触りがすごい!
鏡山の新酒。毎年いただくお酒ですが、時間が経つと生熟してきます。
日本酒はこれだけがちょっと苦手なので、このお酒は絞って新酒ですぐ飲むのが個人的にはおすすめ。
岐阜の七本槍。左は山田、右は滋賀県産玉栄の火入れ。
このあたりに来ると、火入れ酒はホッとしますね。玉栄のほうは、農薬不使用のオーガニック米。
ワインと同じような感覚で、原料米を田んぼや生産者で限定して作っている日本酒の新しい試みも出てきているようですね。
飲んでいるとお腹がだんだんと空いてくるもので…どでかいカキフライ。
さらに燻製の盛り合わせ。梅干しの燻製が、なんとも不思議。
奈良の小左衛門。両方、生もと作りの備前雄町。右が純米吟醸、左が純米。
スタッフさんの説明では、原料米の産地が違うとか…。しかし、純米吟醸と純米酒の差しかわからん鈍感舌でした。
両方寝かせてあったようですが、両方酸味とたっぷりの旨味で、もう少し温度上げてもいいかも…。
味もよくわからなくなってきたけれど…岐阜の一博。
おりがらみが好きと言ったら、こちらを持ってきてくれました。BY違い、米違い、精米違い。
中澤酒造さんって、赤い彗星シャーの声優・池田秀一さんとコラボしてお酒作ってましたね。
だいぶ酔っ払い、お腹もいっぱいになっていましたが、ここに来てまだ頼み続ける猛者たちが連続オーダー。
スパイシーポテトフライ。カレー味。
挑発的な値段だった巨大ホッケ。巨大さもさることながら、肉厚で可食部もたっぷり。
鶏肉の焼き物。甘いタレがかかっていて、香ばしい。
ほとんど出回らないレア酒満載!
まだまだ飲むのだそうで…
お店のスタッフさんも気合を入れて持ってきてくれました。亜麻猫ラベルの一部は公開禁止だそうで、相当なレア物。
左は愛知の銘酒醸し人九平次。こちらも相当なレア物。
浮世絵ラベルの銘柄とは相反するワイン樽熟成の純米大吟醸。5年熟成の古酒ですが、カラメルのようなきれいな熟成。
〆はヘシコのおにぎり。これまた美味しいお米にヘシコがマッチ。
〆にならずに、最後の1杯。
こちらも新政頒布会で配布されたお酒。なんと精米96%!!のあきた酒こまち純米酒。
最近は、1%という極限に挑んだ高精米のお酒も出回っていますが、ここまでの低精米も初めて飲みました。
糠くささのようなものは一切なく、旨味のバランスも素晴らしい!の一言。
新政の頒布会アイテムは楽天などでも、2本で12,000円から30,000円ととんでもない値段がついています。
お会計はお一人様1万円でしたが、貴重な体験をさせてもらいました。
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