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以前、サケラボトーキョーさんにおじゃまして、大変気に入ったので、系列店の「にほんしゅ椿」さんにお邪魔しました。
[includeme file = "excuse.php"] こちらのお店のYouTubeをよく拝見していて、楽しそうなお店だなーと思い、お邪魔することに。 日本酒ビギナーのお店のようですが、色々知っている人でも十二分[…]
サケラボトーキョーさんの紹介で会員になれるお店ですが、6月まで新規会員を受け付けていたので、早速入会（年会費などは無料です）。
2ヶ月前に予約開始。1回めは都合の良い日が空いておらず、断念。2回めのチャレンジでようやく予約完了。
今でも瞬殺でほぼ1ヶ月分が埋まってしまうという脅威の人気ぶりです。
おつまみ中心で、ペアリングを楽しむコース
初めての来店の場合は、おつまみを中心としたペアリングコース4,900円のみオーダー可能。
2度めからは、違うコースもオーダーすることができるようです。
穏やかな照明のムーディーな雰囲気のバーで、落ち着ける雰囲気の中、サケラボトーキョーさん同様、フレンドリーでありながら、適度な距離感で接客してくれるスタッフさん揃いで、安心して寛げます。
最初にお通し的に「天美の酒粕を使ったスープ」。
とても暑い日でしたが、お腹を温めるために温かいもので内臓をアイドリング。
天美は大好きな日本酒ですが、酒粕からも日本酒の美味しさを感じられます。
しっかりお出汁と、塩分が効いています。案外、酒粕に塩分が効いたお料理は食べたことがなく、新鮮な美味しさ。
嫌な酒粕臭さもないため、適度な濃度でゆっくりと胃に落ちていきます。家でも真似したい。
食前酒的に、鳳凰美田のトニックウォーター割。
日本酒って、杜氏さんのこだわりがあってそれを好きで飲んでいる人も多く、カクテル的に混ぜ物をするのを躊躇します。
その堅苦しさがちょっと苦手な人も多いのかなぁと思うけれど、
「酒蔵さんがこういう飲み方を推奨しているんですよ。」
との説明もあり。だんだん、日本酒も他のお酒と同じように、気軽に割り物として使える日がくるといいなぁと思いました。
もう1杯、同じ鳳凰美田を別のグラスで。
飲み比べてみると、トニックウォーターを少ししか注いでいないのに、度数の違いを想像以上に感じます。
ということで、ここで乾杯！
次のお料理はこちら。「レモングラスの香りを纏わせた北海道産ブリのたたき」
脂の乗ったブリに和えてあるのはマスタード。酸味が程よく効いています。
こちらに鳳凰美田をあわせます。
「どちらがお好みですか？」と聞かれましたが、これが案外難しい。「そのままの方」と即答の方もいましたが、軽い甘みと炭酸感がブリの脂を流すのか、トニックウォーター割もなかなか。
お次は、「牡蠣醤油で漬けた煮卵と、トロパン」。
こちらに合わせるのはダルマ正宗のお燗と、楽器正宗。
ダルマ正宗の三年熟成はANA国際線ビジネスクラスで、機内食の食材に採用されています。古酒が苦手という同席者もこれは美味しいと絶賛。
もう一つは楽器正宗フォルテピアノ。本醸造の低アルコール酒。
煮玉子のほうは、楽器正宗とダルマ正宗の両方を合わせるように案内がありました。
牡蠣醤油も風味豊かですが、ふりかけてある台湾のスパイス「マーガオ」が気に入り過ぎて、早速購入したくらい良き香り。
[山椒 馬告胡椒 まーがお Maqaw Makauy タイヤル族]馬告 Maqaw Makauy 希少スパイス 高免疫力…
マーガオ（馬告）は、台湾の生胡椒的なものとの説明がありましたが、レモングラスのような清涼感と鼻孔を擽る鮮烈なスパイス感。
香りが料理を何ランクもアップさせるのを実感させてくれました。
玉子の茹で加減が美しく映え、フォトジェニック。
ダルマ正宗との煮玉子の相性は、お互いを高め合うマッチング。
トロパンは、トロをオリーブオイルなどで洋風の味付けにして、サクサクのパンにON！
楽器正宗とのマッチングは良かったのですが、今回、これだけ楽器正宗にする意図が今ひとつ分からず…でした。すみません…(^_^;)
新しいお酒との出会い
日本酒というのは星の数ほどあるもので、いくら飲んでも新しいお酒との出会いがあります。
こちらは、三重で「鉾杉」を醸す河武醸造の新しいお酒。もっと本醸造を楽しんでほしいという意図から作られたお酒だそう。
本醸造を感じないモダンなお酒。今回は「AMAYADORI 天泣-prototype-」と「AMAYADORI 宿雨」の飲み比べ。酵母違いのようです。
「天泣-prototype-」は冷で、「宿雨」はお燗で供されました。
合わせたのは、「桃とクリームチーズの春巻き」。
特に、ディルとは冷の「天泣-prototype-」と合わせてほしいとのこと。ちょっと青い香りを感じる吟醸香で、ディルとのマッチングが見事。
お酒の味は香りの印象とは違い、モダンでありながら、穏やかな味わい。
「宿雨」のお燗は、チーズとのマッチング狙い。それにしても、食材の相性の良いこと。
はちみつと山椒がかかっていて、甘さとスパイシーさを併せ持ち、桃のトロっとした食感、春巻きのサクサクと…複雑な味、食感、香りが一口で楽しめます。ある意味スーパーで揃えやすい食材なのに、アイデアが光る一品。
宿雨の方は、冷たい状態でも飲んでみたかったなぁ。
メインは「ポークソテー いちじくソース」。
バルサミコ酢をはちみつと煮詰めた酸味と甘味のあるソースを、しっかり塩分が計算された肩ロースソテーに。
ところどころに散りばめられたローズマリーの香りがのぞきます。
こちらに合わせたのは、京都の「伊根満開」。
古代米で作った甘いお酒。とはいえ、酸も強いので、お燗で飲むのも良き。
こちらも間違いのない組み合わせ。
冷たいお酒の印象の「甘さ」でも、温かくしたお酒の「酸」も、どちらもお料理との味の連動が継続します。
「伊根満開を買いたいくらい気に入ったけど、ここまでのマッチングが思いつかない」と、同席者がこぼしていました。
課金でもう少し楽しみます
ペアリングのコースはこちらでおしまいとのことで、課金で楽しめます。
まだ少し用意があるという、仙禽とサケラボトーキョーのコラボ酒「ハローワールド」。
Twitterでたびたび見てましたが、まさかこのタイミングで飲めるとは！
東日本大震災で被災されたこともあり、「飲んで応援」をしていた仙禽。
その頃とは酒質を変えて、ちょっと自分の好みとは違う方向性に進まれたこともあり、たまに飲むくらいのお酒になっていましたが、今までで一番美味しく感じた仙禽でした。
なにもかもが絶妙はバランス。単品でもお料理とも合わせられる万能感。
こんにちは。東京 十条で、"日本酒が好きになる店" 「サケラボトーキョー」と紹介制日本酒BAR「にほんしゅ椿」を運営して…
この後二次会もあったので、最後に仙禽で乾杯してお開き。
1時間くらいで2合くらい出てきて、あっという間に終わってしまうので、やはりもう少し違うコースも楽しみたいという気持ちになりますね。
お料理は前述しましたが、ある意味普通の素材なのですが、香り、食感、意外性など、サケラボトーキョーのお料理と一緒で創意工夫が光る一品で構成されています。
以前サケラボトーキョーさんに伺ったときと同じメンバーだったのですが、女性のスタッフさんが私達を覚えていてくださって、感動。
一気に打ち解けて、おまかせすることが出来ました。
課金で追加する場合のお酒のお値段は60ccとのことで、割高感もあるので、ワイワイ飲みたい場合はサケラボトーキョーで。
しっとり飲みたい、二次会を美味しいお酒とお料理で〆たい場合は、にほんしゅ椿と、使い分けしたいですね。前が割烹だったそうで、お皿にもこだわりを感じました。
今回のペアリングコースは、「ちょっと贅沢な二次会」でも良かったかも…という感じでした。21時から予約を取る意味がわかった気がします。
駅の近くですが、看板はありませんので、初めての場合は、入り口を覚えて伺いましょう。
お店を出るときも笑顔で元気にお見送り。全部まとめて幸せな気持ちになれました。ごちそうさまでした。
次の予約はいつ取れるんだろう…(^_^;)
食べログ
まずはサケラボトーキョーを楽しんでみてください！こちらは食べログで予約OK！