お久しぶりの朱雀さんにお邪魔しました。
このご時世ご苦労されているかと思ったのですが、たくさんの常連さんに囲まれてご盛況の様子。何よりです。
レア鶏とレア酒三昧
暑い日だったので、最初はいつものビールで。
飲食店限定の一番搾りPremium。きめ細かい泡が保たれるように丁寧に注いでくれます。
お通しはそうめんうり、冬瓜の煮物、金時草のおひたし。夏っぽく爽やかな色合いで、濃いめの味付け。
先に頼んだ焼き物が届きました。こちらは絶妙なレア加減のレバー。
そして鶏皮。
実はブニブニ食感が苦手なのですが、丁寧な焼きで周りはガリガリで中はとろり、甘い脂ジュワ~でとっても美味。
ブニブニ問題解決です。テーブルに置かれたときに、まだ脂がわき踊っていました。
ビールを飲み干して、滝のように注がれる日本酒を。
この日は初見の日本酒ばかり。
宮城栗駒山のひやおろしと山口のわかむすめ秘色。
栗駒山の方は、THEひやおろしという感じのこっくりした味わいで穏やか。原料米がササニシキ。
わかむすめは、ほのかな吟醸香で甘い味わい。
わかむすめを醸す新谷酒造は、ブリュッセル国際コンクール「SAKEselection2018」でプラチナ賞を受賞しているそうで。
しかも山口の酒米「西都の雫」で醸したお酒とのことで、とても実力のある蔵なのですね。初見とは…いやはや勉強不足です…
ここで本日のポテサラを。この日は「ベーコンとコーンのポテサラ」。
ゴロゴロとしたじゃがいもがいっぱいで、マヨネーズ少なめ。
以前頂いた肉じゃがポテサラや、生姜焼きポテサラも美味でした。
私がこのお店に来る理由の一つ。鶏刺し盛り合わせ。左から、胸肉、レバー、もも肉です。
豊富な薬味の他に、塩ごま油、たまり醤油、黄身醤油の3種で、鶏の味わいを楽しめます。
この日は3人で1皿でしたが、3種盛りなら2人くらいが良いかもしれません。お醤油に比べて肉が足りませぬ…ぐぬぬ。
さてさてお酒が足りませぬ。
こちらも初見の信州真澄。それもそのはず。品川にある「かがた屋酒点」のPBのよう。
2020年3月に搾り、低温貯蔵で5ヶ月寝かしたものだそうで、無加圧搾り。
搾りに笊籬を使っているとのことで、これは風の森でも使っている空気に触れない搾りの手法。
本来はピチピチ感を結構感じるお酒のようだけど、口開けから少したってるみたいで、そこまでの発泡感はありませんでしたが、私の知ってる真澄とは全く別のお酒。
淡麗でありながらしっかりとしたコクを堪能できます。
こちらは十四代中取り純米吟醸播州山田錦。
真澄とは真逆の華やかな吟醸香と軽やかな甘み。ある意味絶対王者ですが、真澄の良さもよくわかる比較対象でありました。
どちらがいい!というのではなく、どちらもいいのです。
揚げ物にはやや辛めの食中酒を
そろそろ揚げ物タイムということで…
本日のおすすめだった「揚げてトルコ」という茄子の天ぷら。
揚げて食べるために品種改良された茄子で、甘くてとろりとした食感。皮が真っ白で他のお料理に色移りしないそうです。
そしてこちらも何度もオーダーしてしまう、金時草の天ぷら。
衣サクサクで中はネバネバ。
スーパーなどでもよく見かける菊水も一升瓶は初めて。
生詰なので、一度火入れのようです。どの温度帯も行けそうで、芳醇でありながら酸味を多く感じる辛口。
淡麗辛口が代名詞の新潟酒のなかで、濃厚&シュワシュワな山間を醸す新潟第一酒造の別銘柄「越の白鳥」。
火入れの特別純米無濾過原酒。25号は仕込みてタンクのよう。
こちらもボリューム感のある辛口のお酒で、酸味多めなので脂っこいお料理や濃いめのお料理に合いそうですが、お燗でもよさげ。
〆は新商品の生親子丼
〆は新商品だという生親子丼!
新鮮な地鶏を仕入れているお店でしか味わえないまさに「レア」な丼。
たっぷりのった鳥むね肉と、玉子を混ぜて、たまり醤油をかけていただきます。まさに至福。
〆には秋田の鳥海山。こちらもかがた屋さんPBです。
純米大吟醸の無濾過生原酒。原料米が「天寿米研究会契約栽培酒造好適米」とのことで、全くわからず。
バランスのよい旨味多めのお酒で、無濾過生原酒のボリューミーな味が楽しめます。トドメにぴったり。
〆にはサービスのゆずシャーベットと、ほうじ茶でほっこり。
レギュラーメニューの他に、本日のおすすめも増えて新しいメニューも味わえるように。
ただ、お客の側の私が同じのを頼んでしまう。今度は新しいお料理にもチャレンジしないと。
最初から笑わせてくれた、セクシーなバックショットを最後に…笑