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家族経営でアットホームなおもてなし 四ツ谷「ただ野」

※コース料理、アラカルトメニュー、飲み放題の内容などが店舗や期間によって異なる場合があります。ご予約の際は必ず詳細をご確認ください。
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古くからこちらの常連さんに、数年後越しの約束でやっと連れて行ってもらいました。

コロナやなんやらで大変だったもんね…。ご家族で経営されている小さなお店。場所は四ツ谷では有名なたい焼き「若葉」の近く。大通りから一歩入ったところにあり、ちょっと見つけづらい。

コースは3種類

コースは3種類のみ。足りなかったらアラカルト。

  1. 焼き鳥コース 3900円
    お通し、野菜サラダ、鶏ガラスープ、串10本(途中ストップも可能で実本数分)
  2. お食事コース 3500円
    お通し、野菜サラダ、お新香、そぼろご飯、串6本
  3. 呑兵衛コース 3300円
    お通し、煮込み、鶏ガラスープ、串6本

もちろん焼き鳥コース!と思っていたけれど、常連さんは呑兵衛コースで十分とのこと…だったら、ちと妥協して、お食事コースでってことで。言う事を聞かない新規客。お腹減ってました(^_^;)

まずはお通し。すき焼き味の春雨。

ビールが揃ったところで、乾杯です。

最初はささみ。

チューブじゃないわさびが乗ってます。

お次がレバー。

こちらも塩。ちょっとだけ中がレア。

メニューに載っている日本酒は少ないけれど、お店の方に聞くといろいろ出てくる仕様です。

ビールを飲み終えた人から、日本酒注文。こちらは和歌山の紀土カラクチキッド。

紀土は価格が安いのに、今風の美味しい日本酒を醸しています。割りと甘めな印象だったので、辛口ははじめまして。こちらも一升瓶で2300円程。

四合瓶で2000円超えが近いと言われている昨今、企業努力がすごい。

こちらは、呑兵衛コースの鶏の煮込み。

コースによって、サブメニューが違うのが、悩ましい。奥深い味噌味の煮込みは日本酒のお供。

こちらはお食事コースの野菜サラダ。

ビールを飲み終えたので、私も日本酒。そういえば飲んでなかったお清め酒、立春搾り。こちらは千葉の甲子(きのえね)。

立春搾りは、春を迎える祝い酒。年明け2月4日(土)は立春の日。 春の始まりを寿ぐめでたきこの日、朝に搾り上がったばかりのお酒を、 その日のうちにお届け。

2023年の「立春朝搾り」参加蔵元は43蔵。立春朝搾りは各蔵元の近郊にある日本名門酒会加盟の酒販店でしか買えません。

人気のある流行りのお蔵でも作っています。

甲子は初めて飲んだのですが、新酒のフレッシュ感と華やかな吟醸香で、いい意味で思っていたより派手めの印象。

奥が、福島の奈良萬は濁り酒。甘みと旨味のバランスが絶妙で、オリの渋みがアクセントの間違いないやつ。

お次の串はもも味噌。

焼き鳥の味噌味って、案外珍しい。日本酒にぴったり。

うずらの卵。こちらはお店で茹でていて半熟。半熟のうずら卵串を食べるは2回め。

うずらの卵の茹で時間も難しそうだし、なにより半熟卵を剥くのは鶏卵でも大変。

熟練というか、経験というか、器用さというか…つくる人に色々な要素が必要そうな一品。

 

以前、半熟うずら串を食べたお店はこちら。

いつも満腹 東京食べ歩きブログ

感染状況も治まり、久しぶりにお外での会食。 「にほん酒や」や「トラットリアチッチョ」など名店が並ぶ住宅街の一角に店を構え…

お酒追加。こちらは新潟の山間。赤ラベルは、純米酒 中採り直詰め 無濾過生原酒

常連さんは辛口から、旨口にシフトしていく飲み方だそうで…こちらはスペック的には辛口で日本酒度+9.5。

でも旨口のお酒をオーダーして出てきたので、五百万石の70%精米とのことで、旨口要素もあり飲んだ印象は違いそうです。

串はねぎ巻。

皮ではなくて、皮のない肉でネギを巻いています。こちらはタレで。ネギも甘くて美味しい。

私も旨口をオーダーしたら、さっき一度キャンセルしたこちらが再度。おすすめなんでしょうね。ノリました。

新潟の鶴齢。純米山田錦。

原料米には、酒造好適米の最高峰「山田錦」を65%精米、協会701号酵母と地元の霊峰「巻機山」 の伏流水にて仕込まれた無濾過生原酒です。

淡麗辛口の新潟酒とは一線を画すシリーズとのことで、確かに思ったよりも甘く感じてフルーティーで骨太。

鶴齢は試飲で頂いたことがありますが、新潟酒っぽい辛口のお酒という印象だったので、ちょっとびっくり。

おすすめのお料理が、甘醤油を使った料理や濃い味の料理とのことで、タレの焼き鳥にぴったり。

キャンセルしてすみません…m(_ _)m

串の最後がだんご。

想像以上のムチムチ食感で肉感たっぷり。鶏の旨味がみっちり詰まっています。

シメのそぼろご飯。お店のスペシャリテ。

常連さんはお料理も上手ですが、どうやっても再現できない味とのこと。

お店の人もレシピを知っていても、スーパーとは鶏肉の質が違うからやっぱり同じにはできないとのこと。

とろりとうずらの卵を崩していただきます。

お上品なお醤油の塩分と、生姜の香りが立つ絶品そぼろ。そぼろなのに噛みごたえのある鶏ひき肉の食感。

懐かしい味わいだし、使っている調味料の見当もつきますが、おいそれとは再現できない味とは…老舗の宝物ですね。

丁寧に漬けられたお新香と優しいながらも鶏の旨味を存分に吐き出したスープも美味。

常連さんの最後の1杯は、高知の船中八策。

明治新政府のあり方について、坂本龍馬が船中にて考えた策に由来する、ロマン漂う逸品。

呑兵衛が多い高知の酒飲みが好みそうな潔い切れ味の辛口。超辛口とは書いてあるけれど日本酒度は+8で、先程の山間よりも低く…スペックって味を表現しているわけではないのがよくわかります。

私もこちらのほうが辛く感じます。

シメたのにアラカルト追加

もうちょっと食べますか…ってことで、鶏レバーパテ。

濃厚なレバーに負けない配合で、香味野菜やハーブが効いていて、美味。もっと食べたい。

シメにハイボール。ウイスキーの銘柄を失念…無念…ジョイマン。

山崎ではなかった…白州はチェイサー。

眼の前にありそうなのに、手の届かないウイスキー。それが山崎&白州。

 

お値段は安いとはいえないけれど、いい素材で丁寧に作られたお料理と、アットホームな接客と心遣いが作る雰囲気の良さ。

ここを常連にする人ってセンスがいいなって思いました。

今回はテーブル席でまったりできましたが、3人以下の場合はカウンター席のようです。常連さんたちで集う賑やかなカウンターも、楽しそう。

小さなお店なので、予約は必須。

 

食べログ

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★★★☆☆3.24 ■予算(夜):¥6,000~¥7,999…

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