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神田「保夜萬歩参」で日下無双の会

※コース料理、アラカルトメニュー、飲み放題の内容などが店舗や期間によって異なる場合があります。ご予約の際は必ず詳細をご確認ください。
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神田駅西口駅前すぐにある保夜萬歩参(ビルの4F)で、日下無双の会が行われました。

村重酒造の日下杜氏が、10月を持って佐賀の天吹に転職されましたので、村重酒造で醸された日下無双は在庫分のみとなり、今回がライン飲みできる最後のイベントとなりそうです。

この日は千葉の柏にある「酒たかはま」さんが集めた希少なお酒がラインナップ。

弾ける純米で乾杯

開栓に20分ほどかかるという、瓶内発酵しまくったシュワシュワなお酒で乾杯!

そして宴のスタートです。

日本酒を飲むときは必ずお水をたっぷり飲むのですが、和らぎ水がすべて蔵の仕込み水という贅沢さ。

村重酒造には蔵見学に行ったことがあるのですが、軟水と硬水の両方の井戸があるのが珍しいのです。

 

そして、和食の修行を重ねた村椿料理長の渾身のコースも楽しみ。

秋をイメージしてかわいい装飾がされた茶碗蒸し。

鱧の吹き寄せ茶碗蒸し鱧出汁仕立て

シーズンはギリギリだったそうですが、脂ののった鱧が手に入ったということで、お出汁も鱧ということでお上品な茶碗蒸し。

丁寧に骨切りされた鱧は、ほわほわで柔らかい。

秋鮭なめろういくら銀しゃり軍艦と、あん肝炙り太刀魚ポン酢

秋鮭に紫蘇やネギなどの薬味を練り込んで叩きまくった、ねっとりしたなめろうにたっぷりのイクラ。

冬はこれでしょうのあん肝ポン酢と炙りが香ばしい半生の太刀魚。

もちろん単品でも美味しいのですが、好きな形に軍艦に盛り付けて、自分でお寿司を完成させる趣向。

たっぷり盛りすぎたのに、崩れるのが嫌で一口で食べたので、リスのように両ほっぺパンパンにして口いっぱいの幸せ。

合鴨のロールキャベツをわさびで

鴨の脂が肉肉しくジューシーで贅沢なロールキャベツ。

素材に合わせてとった鴨出汁の餡がまた飲み干したくなる。つか、飲み干した!にやり。

鴨の脂で辛味が抑えられ、爽やかな香りが残るわさびがとても合う。

限定品の臥龍錦松までもお燗に

蔵で一番高級で、なかなか東京の販売店に出回っていない臥龍錦松。希少な限定品。

袋で雫取りした大吟醸。米は非公開のよう。

アル添してあるのですが、醸造アルコールにもお酒との馴染みを考えて、特殊な加工をしてあると以前日下杜氏に伺ったことがあります。

甘美で美しいお酒なので、本来冷で飲むお酒かと思いますが、今回は特別にお燗も試せることに。

このお酒自体は何度か飲んだことがあるのですが、流石にお燗は初めて。

ぬる燗で供されましたが、さらに甘みが増し、穏やかな切れ味。冷えて温度が室温程度まで下がるとまた冷とは違う味わいに。

蟹と柿の酢の物土佐酢ジュレと蟹味噌の豆乳クリームコロッケ

蟹をフルーツとあわせたことがなかったのですが、酢の物にすると納得の味わい。

土佐酢ジュレを柿の優しい甘みがマッチします。なにより佇まいが美しい。

保夜萬歩の名物となっている蟹味噌クリームコロッケ

惜しみなく入った蟹となめらかなクリーム。ソースをかけたらもったいない!

塩味がしっかりついているので、そのまま味わいます。

コロッケには、この協会八号酵母の22BYを。

生酒なのですが、生の熟成感と火入れの紹興酒のような熟成感が両方感じる珍しいお酒。

八号酵母という酸が出やすく扱いにくい酵母と、時間経過が作った奇跡の味。

こちらは冷でもお燗でも複雑な味わいが楽しめて、貴重な体験をさせていただきました。

数年前、交通事故で亡くなってしまった蔵人さんが手掛けていたもので、感慨深く味わいました。

合鴨ロース、茄子、おぼろ豆腐鴨出汁仕立て

鴨といえばネギですが、鴨の出汁をたっぷり染み込ませることで、普通の茄子を高級茄子に昇華させたそう。

鴨の下に隠れていますが、大きな丸なすを揚げたものを忍ばせてあります。

肉はアップで撮りたい主義、シャキーン!

鴨の皮には丁寧に切れ目を入れて火入れしてあります。鴨出汁の餡で輝く麗しのロゼグラデーション。

保夜萬歩参はおでんのお店です

揚げ大根、半熟たまご、牛タン、朴葉味噌で

保夜萬歩本店は焼き鳥、二号店はカジュアル割烹、三号店はおでんと形態がわかれています。

今回は三号店だったので、お店の看板おでんが出てきました。

関西風のたっぷりのお出汁を含んだおでんは、これからの季節に体が欲して仕方ないもの。

バターで炒めたきのこをたっぷりと忍ばせた朴葉みそ。

こちらをおでんにつけて味変すると味噌おでんになります。

それにしても、この半熟たまごの麗しさといったら。

白身にはしっかりお出汁がしみています。柔らかすぎる牛タンにもやられました。

シメはちまきが出てきました。

豚と芹のちまき おでん出汁のたぬき汁を添えて

パカーンと開くとふんわりと芹の青い香りが。

ちまきは中華料理ですが、しっかり和風にアレンジされています。

おでん出汁のたぬき汁も、練り物の甘みが出ていて好みの味。白いごはんにぶっかけて頂きたい。

お酒は全種類楽しみまして、飲み放題だったので好みのお酒を次々におかわりして、お料理とのマッチングを楽しみました。

会の最後に、じゃんけん大会でTシャツをゲットしたお二人はとてもうれしそう。

 

この会は、台風19号で中止になったリベンジで催されました。

本来は日下杜氏と村重酒造の蔵人さんが参加する予定でしたが、もうお酒の作りに入ってしまって残念ながら今回は不参加。

新しい蔵で、新しい日下無双を作ってくれる日が来ることを願っています。

 

知らない人ばっかりだったけれど、同じテーブルの人たちともすっかり馴染んで楽しい宴と相成りました。

ご一緒した皆様ありがとうございました。次の酒縁にて。

 

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保夜萬歩参/ホヤマンボスリー (神田/居酒屋)の店舗情報は食べログでチェック!喫煙ok! 神田駅西口徒歩10秒 おでん …

お店へのアクセス

※保夜萬歩参は本店と同じビルの4Fです。