隠れ家割烹。京橋「酛」
席数が少ないので、なかなか予約が取れませんが、自分のご褒美にぜひ訪れたいお店。
女性の友達と二人で来店。
コースに合わせて供される日本酒
もちろん、お料理とお酒の相性を知り尽くした鈴木店長に全ておまかせ。
冷蔵庫にあるものをチョイスすることも出来ますよ。
まずは琥珀ビールで喉を潤します。
まずはビール用にブリのフライが出てきました。揚げたてのあつあつ。
岩のりの葛餡がかかっております。ハフハフしながら頬張り、冷たいビールを。
先付けから高いクオリティで心が弾みます。
左が楯野川の新酒。右がまんさくの花のダイヤモンドドロップ。雫しぼりですね。
楯野川は新酒ならではのピッチピチ。舌に残る苦みにフレッシュさを感じます。
まんさくの花は、火入れしてあり、まろみのある綺麗な酒質。
友達とは違う種類を出してもらい、シェアして飲みます。
あんこうの味噌仕立てと炙り鯖寿司。
あんこうの弾ける肉質と、白味噌。隠し味にちょこっと牛乳入れてるそう。優しく体をあたためる。
昆布だしを数時間ゆっくり煮出しているらしい。手間の積み重ねで一級のお料理が完成するんですね。
鯖寿司の肉厚さ。締め方もちょっと甘めで好みでした。
次のお酒は、左が長野の19。初めての犬ラベル。猫ラベルが多いので犬は珍しい。
三重の而今は貴重な品評会酒。そして同時に受賞酒。華やかな吟醸香で可憐な貴婦人のよう。
このお店には超レアな而今がほぼ必ずありますね。
スタッフの茜ちゃんが、黙々とお刺身の準備を進めています。
お次は左が広島の寶劍。雨後の月に蔵見学に行ったのですが、途中の道にある蔵です。※蔵だけ見ました。
右が茨城の大観。ラベルの書は横山大観。ここのお酒が好きだったんだそう。雄町です。
初動は優しい甘さ。ラストはフルーツのような酸で綺麗に切れます。
丁寧に仕事された美しいお造りが来ました。
カツオの漬け。これは真似しよう。ねっとり感がたまらんです。
奥がカレイ、炙ってあるのがイサキ、丁寧に飾り切りされたイカ、岩のり。ごま塩をお好みで。
右は初めましてのお酒。広島の賀茂金秀。珍しい広島産の雄町を使ってるそう。
蔵元が米から作ってるんだそうで、すごいこだわり。まろみが広がる優しいお酒。ちょっととろみがあって甘さが上品。
左は石川の遊穂。濃厚な旨みでどっしりした印象です。
焼き物は「クエ」。ぶりぶりとした筋肉質な肉質。脂はむしろあっさり。
奥に揚げた安納芋。この芋、数時間蒸して、その後焼いて、仕上げに揚げるという途方もない手間で、甘さを最大限に引き出しています。
山椒の葉の鮮烈な風味が全体を引き締めて、鈴木店長がセレクトしてくれたお酒もよく合います。
赤い彗星!シャア専用酒
存在は知っていたけど、飲むのは初めて。
シャーの声優池田秀一さんが特別協力したお酒。その名も「秀一」。
甘みとか旨みはややたんぱくで、ラストのキレが鋭い。
池田さんが辛口がお好みとのことなので、淡麗辛口に仕上がってるみたいです。
お友達のお酒は「作」インプレッション。
もちろん、シャーとザクね。遊びココロ満載なチョイス。
もともと人気のある「作」だけど、インプレッションに関しては取り扱っているお店が12店舗だけという、なかなかのレア酒。
直汲みでピチっとしていて、瓶に開栓注意の表記が。ただ、火入れなんですよね。
オープンライブを愉しむ
目の前が上野料理長で、オープンキッチンでライブ感を楽しみました。
目の前には国産のあん肝が。成形して目の前で蒸し上げます。
蒸したてを分厚くカット。
あん肝の上に乗せているのは、まさかの金柑のコンポート。
たっぷりのおろしポン酢をかけて。
蒸したてなので、ホワホワとろとろ。金柑のコンポートの爽やかな苦みがまた合います。悶絶。
悶絶してたら新政、酛スペシャルが供されました。
美郷錦を使ったヴィリジアンのラベル緑と、酒こまちをつかったエクリュのラベル白。
作ったお酒を混ぜたわけではなく、美郷錦75%と酒こまち25%の配合で醸したそう。
吉野杉の木樽で発酵させたそうですが、飲み込んだ後に樽の香りがかすかに鼻を抜けます。
計算され尽くした複雑な味わい。さすが新政。
目の前では新たなライブが始まっています。
巨大なしいたけに鴨肉ミンチを詰めたもの。さらに新鮮な鴨肉が用意されていますよ。
次のお酒は三重錦と弥山。両方初見です。おりがらみ揃え。
弥山の方は、オリは少なく、三重錦は白く濁りオリの苦みきいてより重厚。
しいたけの鴨肉詰めと、鴨焼き。
上に乗ってるのは鶏の金柑。鴨はほぼレア。鮮度がいいから臭みゼロ。
肉詰めと一緒にぷちっと卵黄が出てくる金柑が最強です。旨みの強い鴨に、おりがらみ酒が合います。
お楽しみの〆は目の前で旬の炊き込みご飯
香の物が出てきたのでそろそろ〆ですね。
その前にまだ行ってしまいます。雄町飲み比べ。
私の好みを知り尽くしている鈴木店長。
左は茨城の結、右は栃木の辻善兵衛です。さらに直汲みで間違いない!
目の前で炊かれていた土鍋ごはんをオープン。最後の仕上げ中。
銀杏、桜えび、キノコと晩秋の味覚がつまっています。美しい~。
茜ちゃんが炊きたてのご飯を混ぜてます。すごい湯気。
様々な旨みが凝縮されたごはん。丁寧に作られた汁物。〆なのにこれで飲めちゃいます。
おかわりOKです。おこげの部分いただきました。
フィニッシュのお酒はこちら。
風の森、雄町。私の好みを凝縮したようなお酒。
ピッチピチで甘さと香りが弾けて、キツめの酸がきっちりしめてきます。
最後にほうじ茶プリンを頂き、大満足です。
オリジナリティ溢れる創作和食、そしてお料理にぴったり寄り添うお酒、さらに丁寧な心遣いで、ときめきと癒やしをいただきました。
お店を切り盛りする3人のスタッフさんたちのとびっきりの笑顔が撮れました。
お客さんの芸能人ばりのイケメンが記念撮影していたので、便乗して撮らせて頂きましたが、顔をモザイクするのはもったいないくらい。
同時に目も癒やされた件。
残った土鍋ごはんは、おにぎりにしてお土産に。
冷めても美味しいので、朝ごはんまで幸せ。
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