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カジュアル割烹主催の「松の寿」イベントに参加
神田保夜萬歩2は、和食歴10年以上の料理長が作る繊細な創作和食がいただける、カジュアル割烹です。
2周年記念のイベントに参加しました。
こちらのお店には、松の寿は必ず何種類か常備があり、生酒の雄町や山田錦をよく飲んでいます。
北関東の2トップ女性人気蔵元のお一人。女将の真知子さん。
(もう一人はもちろん、結城酒造の女性杜氏美智子さんですね)
お二人とも追っかけさんがいますからね。
なかなかご縁がなかったので、今回お会いできるのをとても楽しみにしていました。
料理長さんの挨拶は相変わらずなんだかパッとせず…(汗)
ですが、和食の料理人としては経験が長く、今回も途方もない手数を重ねたお料理で会を盛り上げてくれました。
乾杯酒は鑑評会金賞受賞酒。フルーティーな吟醸香が鼻孔をくすぐります。
こんな時でもなければ、飲む機会は絶対にないお酒ですね。佇まいの美しい大吟醸酒。
料理長渾身のお料理の数々
まずは八寸が運ばれて来ました。
あん肝の茶碗蒸し すっぽん出汁仕立て。
今回はできるだけ多彩な出汁を使うお料理を組み立てたそうで。たっぷりのコクを含んだすっぽん出汁に、濃厚でとろとろのあん肝を贅沢に茶碗蒸しの具に。
チンゲン菜・きのこ・焼きなすのおひたし。
焼きなすの焦げた風味が、丁寧にとられた鰹だしに滲み出ています。
クリームチーズ味噌漬け燻製。
味噌漬けにしてから燻製って、ひとつひとつに丁寧に手間をかけた前菜。これから続くお料理に期待度が増します。
先ほどの鑑評会酒と同じ作りの酵母違いだそう。9号系と10号系のブレンド。
斗瓶取り大吟醸原酒で、海外のワインコンテストで入賞した銘柄。
原酒なだけありちょっとどっしり目で、海外に出すときはワインを飲み慣れている外国人に合わせ、1年熟成させているそう。
雲子、金目鯛、炙り帆立の小鉢。
きゅうりの切り方や、金目鯛の皮の細工など、丁寧な仕事がほどこされています。
山田錦の純米吟醸生原酒。
こちらは飲み慣れている種類ですが、BY違いで飲み比べができました。
仕込み水が超軟水なので、作りたてはやや軽めに仕上がり、瓶内熟成も進みにくいそうで、いわゆる「熟成感」はありません。
搾りたてのキレキレ感が、きれいに丸く整っているという印象で、1年熟成させた原酒の深みのあるコクとバランスに大変感動しました。
おぼろ豆腐生湯葉いくら 鰹旨出汁ジュレ。
トゥルントゥルンのジュレ出汁が、湯葉にしっかりまとわりついて、いくらの塩分と脂でさらにお酒が進みます。
お美しい真知子さんが、丁寧な説明をして回ってくれます。
ご一緒したテーブルの方たちは、真知子さんが名前を覚えてるくらいに、親密な方たちばかりだったので、初対面で臆することなく色々質問させていただき、理解を深めることができました。
一緒に飲む人というのは、とても大事です。
広島産牡蠣の土瓶蒸し。
大ぶりの牡蠣と牡蠣と鰹でとった贅沢なお出汁の土瓶蒸し。
土瓶蒸しは松茸の専売特許かと思っていましたが、たっぷりの旨味成分と牡蠣の亜鉛で、肝臓をいたわる医食同源土瓶蒸し。
私はオマチストなので…。
松の寿といったら、やっぱり雄町がお気に入りです。こちらもBY違いをいただけましたが、こちらも美しい熟成具合でした。
1年熟成した雄町は、リラックス効果もあるんじゃないかと思われる、包容力の高いまろみにうっとり。
お酒にあわせてガッツリ目のお肉や揚げ物も
ラムチョップの香味焼き。
朴葉みそにラムチョップをあわせています。
味噌にラムの組み合わせは初めてですが、こんな洋風テイストのお肉料理を、和食に昇華させるのは、料理長はなかなかのアイデアマンです。
ひとごこちの純米吟醸。
華やかさには欠けますが、どんなお料理にも合う万能選手な食中酒。
辛口純米と書いてありますが、全然辛くないですね。
日本酒の辛口って難しいけれど、酸を感じやすい人、度数を感じやすい人、雑味を感じやすい人など、味覚の感度によって辛口の振り幅が違います。
日本酒度が+11とありますが、揚げ物に合いそうです。
早速、揚げ物が出てきました。
大根、京芋、秋鮭の揚げ出し 松の寿酒粕ソース。
大根はお出汁で煮含めたものを、さらに揚げているので、じゅわっとジューシーでとろとろに柔らか。
酒粕ソースも、酒粕感がまったくなく、言われなければ分からないレベルのクリームソースに仕上がっていました。
まだメインが残っていました。
黒豚煮込みハンバーグ 西京味噌デミグラスソース。
西京味噌をつかって、デミグラスソースをしっかり和食に引き寄せています。
豚ハンバーグが合い挽きにくらべあっさりで、こってりなソースとのバランスをとっているのでしょうか。
味噌ときたら、お燗が飲みたくなります。
松の寿のお燗は初体験。とちち酒14はハンバーグのこってりに負けない燗上がり。飲み比べならではの、新しい発見が嬉しい。
〆は鱧のにゅうめん 鱧の潮仕立て。
この透明度の高いお上品な鱧出汁。
黒豚ハンバーグから、鱧という、鮮明なコントラスト。驚きと美味しさを両立したまったくスキのないコースでした。
この日は、デパートの試飲会で一緒だったとのことで、山田錦のスペシャリスト龍力の蔵人、本田さんもスペシャルゲストで参加されていました。
席が遠かったので、お話できず残念でした。また次の酒縁に期待しています。
最後に会を盛り上げてくれたお三方。右は保夜萬歩グループ3店舗を仕切るちゃきちゃきの女将。
今回の会費は、これだけのお料理とお酒のフルコースで、7,000円と申し訳ないくらいのご奉仕プライス。
お料理もお酒もおもてなしも、大変満足度の高い、素晴らしい会でした。
普段のお店の様子はこちらから
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